本日は僕が講師として受け持っているParisから少し離れたRaincy Villemombleという所の音楽院の子供達の話です。
去年の9月からこの学校のダンスの先生として、5〜13歳のクラスと14〜17歳までのクラス、この2クラスを持たせて頂いております。
始めた当初は全く話しを聞きません。というより、自分のフランス語の能力が低いことをことごとく教わりました。
自分が話している発音が悪いのか、文章になっていないのか、子供達が聞いていないのか、どれくらい強く言って良いのか、フランス語の強弱のつけかたはどうすればいいのか、どういう風にクラスを進めて行ったらいいのか、親たちのしつけができていない子もいれば、17歳になるまで髪型や服などを全て親に決められている子供もいたり、僕のクラスが遊びの場だと思ってくる子もいたり、僕を怖がって人見知りをする子もいたり、、、
フランスの学校の生活を知らない分、接して理解するまでにはかなりの時間がかかりました。
それから、この子たちと接していると、自分が小さかった頃をすごく思い出し、自分も人の話を聞かなかったり、走り回ったり、先生に怒られたりと、色んな気持ちや思い出が出てきて、こういった体験は貴重なものだなとすごく感じました。
落ち込んでいる時は毎回「コーーターーーー!!!!!」と叫んでジャンプして足にしがみついてくる子たちに癒され、励まされ、僕が元気だとさらに元気な気をぶつけてきます。
ダンス以外の面でとても勉強になりますし、心から楽しいなと感じます。
ダンスの方では最近の流行りの曲や流行りのダンスが子供達の一番の楽しみなので、普段FUNKやHOUSEを聞いてる自分にはものすごく為になる刺激をもらいました。
「今を一生懸命生きる」
素直さや感情の豊かさ、エネルギーの強さ、物事の吸収力の早さ、次から次に出て来るアイデア、、、
驚くことばかりです。
まだ自分に子供がいないので、子育ての良い勉強にもなりますね。
6月8日に彼らのSPECTACLEがあります。
今日は会場でリハーサルをしてきたわけですが、彼らの緊張がものすごく伝わってくるのと、普段学校では全然見せない顔、態度、ダンスを見せてもらいました。
やっぱり場が変わると本気度が増すようです。
リハーサル中5回踊ってもらったんですが、幸い学校とステージの大きさがそこまで変わらなかったので、彼らにはそこまで訂正することもなく、ただ心のメンテナンスだけが問題だなと感じました。
質よりも楽しさを、アートの良さを、今後も続けていってくれることを期待して、SPECTACLEの日まで子供達に色んなことを教えていこうと思います。
今回も僕のブログを読んで頂き有り難うございます。
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